指先のしびれは、症状ごとに医院を選んで
手や指先のしびれのおもな原因と考えられる部位には、首の骨（頸椎）、鎖骨の下の部分、肘の内側の部分、手首の部分などがあります。
首の骨の周囲で神経が圧迫されている場合は、変形性頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアで、首の骨の変形や軟骨のでっぱりにより神経が圧迫されて手や指先がしびれることが考えられます。
鎖骨の下で神経が圧迫されているときには、胸郭出口症候群。また、肘の内側で神経が圧迫される前述の肘管部症候群や、手首の靱帯で神経が圧迫されて起こる前述の手根管症候群など、指のしびれには実にさまざまな病気が考えられるのです。
症状が出はじめたときに軽くみて放置しておくと、どんどん悪化して歩けなくなったり、寝たきりになってしまう最悪のケースも出てきます。医院で診断してもらうさいは、神経内科や整形外科に行ってください。
また手や指先のしびれが神経の圧迫によるものだけではなく、原因に脳梗塞などの中枢性の病気が隠れている場合があります。舌がもつれるような感じやろれつが回らない感じがあれば、脳神経科を受診するようにしましょう。脳梗塞でも軽度のうちに受診すれば、薬の服用だけで回復する可能性が高まります。
指先がしびれるという知覚障害のみの場合は「末梢神経障害（末梢神経炎）」が考えられ、精神内科の領域。指先のしびれを自覚したら冷静に判断して、的確な診断を受けるようにしてください。